みんなの夢AWARD学生事務局合宿@陸前高田

9/25~26にかけて「みんなの夢AWARD」学生事務局の合宿に参加しました。
学生事務局は九州、関西、関東、北海道と全国各地の支部から構成されています。 
私は事務局ではないのですが、ご縁があって事務局の方とお知り合いになり、東北に支部がなかったこともあり、勝手に東北を代表して参加してきました(笑)

 

そもそも「 みんなの夢AWARD」 とは?と思われる方も多いと思います。夢AWARDは、数百名の中から選ばれた数名のファイナリストが大勢の前で自分の夢を語る大きなイベントです。優勝者は支援金などの副賞が与えられ、夢の実現に向けて大きな一歩を踏み出すことができます。

 

今回の合宿ではまず、第二回の優勝者である佐藤さんの元を訪れました。

佐藤さんは陸前高田で「きのこのSATO」という会社を経営されています。

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実際にしいたけを試食したのですが、今までに食べたしいたけの中で一番美味しかったです。お世辞ではなく本当に。
そのおいしさの秘訣は陸前高田の潮風にあるそうです。
きのこのSATOさん、陸前高田でしか味わえないきのこ…。これは陸前高田の新たな希望になると感じました。
佐藤さんが事業の展望を語ってくださいましたが、とっても希望に満ち溢れていて、ワクワクしました。夢を持ち、それを実現させることは本当に素敵なことだとおもいました。

 

そのあとは語り部さんに陸前高田市内を案内していただきました。

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陸前高田は5月にも訪れていたのですが、何も知らずに盛り土された街並みをみるよりも、以前のまちの姿や現地の方のお話を聞くことで、津波が奪ったものの大きさを実感することができました。

 

陸前高田の象徴でもあるベルトコンベアーは9月15日に運転停止しました。このベルトコンベアーのおかげでトラック運搬では9年かかる工期を2年に短縮することができるそうです。

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運転は停止しましたが、積み上げた土をかさ上げがまだされていない場所に運ばねばならず、復興は3年以上先になるそうです。4年たってもなおこのような現状であることを多くの方に知っていただきたいと思いました。

2日目は今年校舎が再建された高田高校の高校生と交流しました。将来の夢について考える『未来の名刺教室』を行いました。高校生は震災で大変な経験をされたにも関わらず、明るくしっかりとしていて、強さを感じました。私も高校生たちを見習わなければいけないと思いました。

 

お昼は市役所に行き、市長からお話をお伺いしました。

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市長は就任後1ヶ月で震災に遭われ、本当に大変な思いをされたにも関わらず、市の未来のために全力で市政に取り組まれています。市長に言われた「失敗を恐れず行動しなさい」という言葉は重みがあり、とても胸に響きました。陸前高田まちづくりの方針である交流人口を増やすこと、誰でも住みやすいまちをつくること。私も「よそ者」として何か力になれることがないか考えていきたいです。

 

色々と学びの多い2日間でした。

メンバーと会うのは今回が初めてで不安も大きかったですが、皆が私を暖かく迎えてくれて、とても嬉しかったです。全国の大学生と仲良くできる機会はとても貴重なので、今回の出会いを大切にしていきたいと思いました。

2月の夢アワードでまた集まれるのが楽しみです!

 

(写真は松井さんからお借りしました。ありがとうございます!)